社長のごあいさつ
本日、2026年9月期第3四半期の決算発表を行いました。
「2026年9月期第3四半期決算短信」に記載の通り、当第3四半期連結累計期間(2025年10月1日から2026年6月30日まで)における世界経済は、大きく改善が見込めない展開が続いております。欧州は紛争等による不透明感、政治の不安定感等から消費の大きな拡大は実現せず、米国や中国も浮揚力を欠いた状況が継続しました。加えて、中東情勢の悪化による石油製品の品薄、高騰及びそれに伴う景気の下振れリスクが継続しており、先行き不透明感は払拭できない状況と認識しています。
高級二輪乗車用ヘルメット市場は、上記の経済状況のなかで、中国を除いて前年度比減少傾向が続いております。ただし、当年度通期は、中国が好調な販売を続けるなか、米国、日本を始めとする先進国地域が持ち直すことで、連結合計では前年度並みまでの回復を期待しています。
当第3四半期連結累計期間における日本及び海外を合わせた販売数量は、前年度比0.1%減となりました。欧州市場の販売数量は、上述の理由から前年度比7.5%減となりました。北米市場の販売数量は、出荷が翌四半期に期ずれした影響もあり前年度比では27.9%減となりましたが、同市場は底堅く推移しており、残りの第4四半期において期ずれ分の実現及びトランプ関税の影響で大きく減少した前年度同期の反動増もあり、通期では前年度並みを期待しています。アジア市場については、中国市場において、趣味として乗るバイク需要の普及が順調に進んでいるなかでブランド戦略を徹底した結果、前年度第2四半期に一時的に販売に急ブレーキがかかった分の反動増も含めて、同市場の販売数量は前年度比73.1%増となったことから、アジア全体の販売数量も47.1%増となりました(予算対比では8.3%増でした)。日本市場の販売数量は、前年度末までの流通在庫調整の正常化から販売も徐々に回復してきており、前年度比3.7%減にとどまりました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、販売数量こそ前年度比0.1%減少しましたが、円安効果等により単価が上昇した結果、売上高は24,348,611千円と前年度比1,415,542千円(6.2%)の増収となりました。広告宣伝費等の販売管理費が増加しましたが、円安効果が利益にも効いたことから、営業利益は7,329,104千円と前年度比624,770千円(9.3%)の増益となりました。経常利益は7,558,186千円と前年度比929,822千円(14.0%)の増益、税金等調整前四半期純利益は7,536,207千円と前年度比920,024千円(13.9%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,200,364千円と前年度比572,666千円(12.4%)の増益となりました。
欧州向け販売数量が予算を下回った等の理由により全体の販売数量累計は対計画で若干下振れしたものの、上期を通じて円安となった効果を含めて単価が上昇しているため、売上高は計画比微増、各利益は計画比約1割増で推移しております。2026年9月期通期の業績(連結・個別)につきましては、販売数量の計画比若干の下振れを円安効果が打ち消していく傾向が続くとみられる一方、中東情勢がどう進展するか不透明な状況が続くと思われることから、現時点におきましては、2025年11月14日公表の通期連結業績予想を変更しておりません。今後、当社グループの状況により業績予想の修正の必要が認められた場合には、速やかに開示してまいります。
2026年7月31日

株式会社 SHOEI 代表取締役社長
石田 健一郎