Manufacturing Technology
─ 卓越した製造技術 ─

製造と品質管理

持てる技術力、開発力を結集して生み出した高性能ヘルメットを、どのように製品として市場に供給するのか。いくら高性能なヘルメットを開発しても、実際に工場で生産される全ての製品にその性能を再現し、多くのライダーに届けることができなければ無意味です。ここでは、量産されるヘルメットのひとつひとつに確実な品質と性能を反映するために、Made in Japanのプライドを賭けて磨き抜いてきた、製造・品質管理技術の一端をご紹介しましょう。

製造工程

1. シェルの成形工程

各種有機繊維とガラス繊維の構造体を3次元形状に予備成形、その後熱硬化樹脂を含浸・加熱してシェルを成形します。

2. シェルの仕上工程

レーザーカッティングマシンで、成形したシェルの不要な部分を高い精度でカット、ヘルメットの骨格を形作ります。

3. 検査

成形・仕上工程を完了したシェルが検査基準に合致しているか、その厚みや重量などを全数検査します。

4. 塗装工程

高い塗装品質を実現、維持するために自動機と手作業双方の長所を活かした製法を採用しています。

5. 塗装検査

すべてのシェルの塗装品質が厳しくチェックされ、この検査を通過したものだけが次の組立工程に移ります。

6. 組立工程

塗装されたシェルに、ライナーや内装、シールド、ベンチレーションなどのパーツが手作業で丁寧に組付けられます。

7. 最終検査

多くの工程と検査を経た製品は最後にもう一度最終検査を受け、これを通過したヘルメットが梱包・出荷されます。

クラフトマンシップが活きる塗装工程

幾多の製造工程を経てようやく完成するSHOEIプレミアムヘルメット。前述したように各工程の要所要所で人の手による精緻な作業が施され、それこそ職人技と呼べる技巧が個々の製品に活きています。これら熟練した職人の手作業、すなわちクラフトマンシップがなければSHOEIヘルメットは完成しないといっても過言ではありません。ここでは塗装工程を例に、その卓越した技術をさらに詳しくご紹介します。裏側に隠れてしまう目に見えない部分にさえ高品質かつ丁寧な作業が施されていることがご理解いただけるはずです。
これらはすべて最高級の塗装品質を維持するために必要不可欠であり、私たちSHOEIの妥協のない姿勢―Craftsmanship―を端的に表す一例と言えます。

1. アンダーコート

成形されたシェルに施す最初の塗装で、この後の作業のすべての基礎となる重要な工程です。

2. サンディング

アンダーコートを塗装したシェルの表面を平滑にし、塗料の密着性を上げる作業。各ヘルメットの複雑な形状に対応するため機械と手作業を併用しています。

3. 塗装前検査

ここまでの下塗りや研ぎの状態、ピンホールの有無を確認。この検査を通過しないと次の工程に移ることはできません。

4. 塗装

高い塗装品質を維持するため機械だけではなく、技術と経験をもつ職人の手作業が必要不可欠な工程です。

5. 検査

塗装による色ムラなどがないか、塗装後のシェルを徹底的に検査します。

6. 転写

SHOEIが得意とする美しいグラフィックの転写フィルムを担当スタッフが正確な手作業でシェルに貼っていきます。

7. クリアコート

最終的な塗装表面の仕上げと保護のためクリアコートが施され、塗装工程が終了。

8. 最終検査

最後に厳しい仕上がりの検査を行い、通過したシェルだけが次の組立工程に移ることができます。

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